2019年11月22日
出産後は親御さまにとっては育児を楽しみつつも毎日忙しい日々が続いていることと思います。
そのような大忙しの日々の中、生後2ヶ月目から早々に始まるのがお子さまの予防接種です(生後1ヶ月になり1ヶ月健診を受けると案内されることもあるかと思います)。
以前と比べて新しい予防接種が次々とできるようになり、2013年4月からインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンが定期接種となりました。さらに、2016年10月からはB型肝炎も定期接種となりました。そのため、現在はこれら3つのワクチンが生後2か月から接種できます。任意接種ではありますがロタウィルスワクチンを飲むこともできます(ロタウィルスワクチンは経口の生ワクチンです)。なお、厚生労働省によると新たにロタウィルスワクチンを2020年10月から定期接種化する予定です。
ちなみに、ロタウィルスワクチンは生後6週から接種可能ですが、生ワクチンのため次のワクチンまで4週間空ける必要があります。
単独でロタウイルスワクチンを生後6週で接種すると、次のワクチンは生後10週になるまでできないので、ロタウイルスワクチンを接種する場合は、生後2か月でヒブ、肺炎球菌、B型肝炎と一緒にロタウイルスワクチンを同時接種することをお勧めします。
生後3か月から四種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)、生後5ヶ月からBCG、、、と複雑に予防接種のスケジュールは組まれております。。。
これら多数のワクチンを1種類ずつ接種していくと、日数がかかり、頻繁に医療機関を受診する必要があるため、適切な時期に接種することが遅れがちになるだけでなく、親御さまの負担も大きくなります。重要なことは、適切な時期に適切なワクチンを受けることなので、当院では同時接種を行っております。日本小児科学会からも、同時接種によりそれぞれのワクチンに対する有効性についてお互いのワクチンによる干渉はなく、またそれぞれのワクチンの有害事象や副反応の頻度が上がることはない、と伝えています。
「生後2か月になったら予防接種を!」と覚えておくといいかもしれませんね。
なお、当院で予防接種をご希望の方は、以下のページから予約をお願い致します。
もし予約方法でご不明点がある場合は当院までご連絡ください。
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