【尿管結石について】
尿管結石(尿路結石症)とは
尿管結石(にょうかんけっせき)とは、腎臓の中で作られた小さな「尿の成分の結晶(石)」が、尿の流れに乗って細い尿管に落ちてきて詰まってしまう病気です。
その最大の特徴は、「のたうち回るような、目から火が出るほどの激しい激痛」です。石が詰まることで尿の流れが堰き止められ、尿管や腎臓の内圧が急激に高まるためにこの痛みが起こります。30代〜50代の男性、および閉経後の女性に多く見られる一般的な泌尿器科疾患です。
激しい痛みの割には命に関わることが少ない病気ではありますが、痛みを我慢しすぎると腎臓の機能が低下してしまったり、細菌感染を合併して高熱が出る(閉塞性腎盂腎炎)という重篤な状態に陥ることがあります。
当院の泌尿器科では、東武東上線「志木駅」と「柳瀬川駅」の中間地点にある、地域のホームドクターとして、突然のつらい痛みを速やかに和らげ、石が安全に体外へ排出されるためのプライマリ・ケア(初期診療)を丁寧に行っております。
1. 尿管結石の代表的な症状(チェックリスト)
以下のような症状が突然現れた場合は、尿管結石の可能性が非常に高いです。
- 突然の激しい痛み(疝痛発作): 左右どちらかの「腰のあたり」「背中」「脇腹」から「下腹部(足の付け根)」にかけて、差し込むような激痛が突然起こる。
- 痛みに波がある: 激しく痛む時間と、少し痛みが和らぐ時間を繰り返す
- 血尿: 石が尿管の粘膜を傷つけるため、目で見ておしっこが赤い、あるいは顕微鏡の検査で血が混じる
- 消化器症状: 激しい痛みによる自律神経の乱れから、吐き気や嘔吐を伴うことがある
※もし、激しい痛みに加えて「38度以上の高熱」が出ている場合は、尿が詰まった場所で細菌感染が起きている非常に危険なサインです。緊急の処置が必要なため、夜間であっても直ちに救急医療機関を受診してください。
2. 尿管結石に対する3つのアプローチ(対処・治療選択肢)
当院の泌尿器科では、つらい痛みをコントロールしながら、結石を早期にかつ安全に体外へ排出するために、以下の3つの異なるアプローチ(選択肢)を並行してご提案いたします。
【選択肢①】自宅での十分な水分補給と適度な運動(自然排出のためのセルフケア)
結石の大きさが「4ミリ〜8ミリ以下」と小さく、腎機能に大きな問題がない場合は、お薬を使いながら自然に尿と一緒に石が落ちてくるのを待つ(自然排石)のが治療の基本です。
- 積極的な水分補給: 石を尿の勢いで押し流すため、お水や麦茶などを1日に2リットル以上、こまめに何度も摂取して尿の量を増やします。
- 適度な運動: 体を動かす(ウォーキング、軽いジョギング、階段の上り下りなど)ことで、重力の力も加わり、結石が下へ降りてきやすくなります。(※ただし、激しい痛みの発作が出ている最中は安静にしてください)
【選択肢②】当院での保険診療(痛みの少ない適切な検査と除痛・排石促進治療)
受診いただいた際は、迅速に「尿検査(血尿の有無)」や「超音波(エコー)検査」を行います。エコー検査は、レントゲンに写りにくい石も見つけることができ、腎臓の腫れ具合(水腎症)も痛みを伴わずにその場で安全に評価できます。
- 強力な除痛管理(鎮痛薬の処方): 発作が起きたときの強い痛みに対しては、効果の早い消炎鎮痛薬の坐薬や内服薬、あるいは尿管の緊張を和らげる痙攣止めの注射などを適切に使用し、速やかに苦痛を取り除きます。
- 排石促進薬の処方: 尿管を広げて石を滑りやすくするためのお薬(α1遮断薬)や、漢方薬(猪苓湯など)を厚生労働省に承認されている保険適用の範囲内で適切に処方し、自然排出を強力にサポートします。
【選択肢③】専門病院での破砕手術への迅速な連携紹介と再発予防(長期管理・リスク管理)
結石が10ミリ以上と大きい場合や、数週間経っても石が降りてこない場合、あるいは腎臓の腫れが強く機能低下のリスクがある場合は、当院での保存的治療から、体外から衝撃波を当てて石を砕く手術(ESWL)や、内視鏡による手術(TUL)が必要になります。
- 高度医療機関とのスムーズな連携: 手術が必要と判断した場合は、地域の信頼できる高度医療機関(基幹病院の泌尿器科など)へ速やかに紹介状をお書きし、適切な破砕治療へお繋ぎします。
- 再発を防ぐための生活・食事管理: 尿管結石は、「5年以内に約半数の方が再発する」と言われるほどリピートしやすい病気です。無事に石が出たあとも、結石の主な成分となる「シュウ酸」を多く含む食材(ほうれん草、チョコレート、紅茶など)を摂る際の注意点(カルシウムと一緒に摂るなど)や、定期的な検尿による経過観察・長期管理を丁寧に指導します。
3. 当院の受診・ご相談の流れ
「夜中に激しい腰痛があったけれど、今は落ち着いている。でも心配だから一度調べてほしい」「健康診断の超音波で『腎結石』があると言われた」という方も、どうぞお気軽にご来院ください。
当院は内科・小児科・泌尿器科が一体となったファミリークリニックですので、泌尿器科の受診のついでに、大人の生活習慣病管理(高血圧・糖尿病など)や、小児科のお子様のご相談、自由診療(ニキビのイソトレチノイン外来など)についても同じ院内で総合的にサポートできる体制を整えています。WEBから事前に順番予約をお取りいただけます。
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