【帯状疱疹について】
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは
帯状疱疹は、体の片側の一部に、ピリピリ・チクチクとした神経痛のような痛みが生じ、その後、その部分に帯(おび)状に赤いブツブツや水ぶくれ(水疱)が現れる病気です。
原因は、子どもの頃にかかった「水痘(みずぼうそう)ウイルス」です。水疱瘡が治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に何十年も症状を出さずに潜伏しています。加齢、疲労、ストレス、大病などによって体の免疫力が低下したことをきっかけに、ウイルスが再び活動を開始し、神経を伝わって皮膚に悪さをすることで帯状疱疹を発症します。
日本の成人の約9割以上はこのウイルスが体内に潜伏しており、50代から発症率が急激に高まり、80歳までに約3人に1人が経験すると言われています。
東武東上線「志木駅」と「柳瀬川駅」の中間地点にある当院は、内科・小児科・泌尿器科を中心に診療を行っておりますが、地域のかかりつけ医として皮膚科領域の初期診療にも力を入れており、地域のホームドクターとして、帯状疱疹の早期発見・早期治療、および将来のつらい痛みを残さないためのプライマリ・ケアを行っています。
1. 帯状疱疹の初期症状と特徴(見分け方の目安)
帯状疱疹は、「早期に治療を始めること」が何よりも重要な病気です。以下のような特徴に心当たりがある場合は、早めの受診をお勧めします。
- 体の「片側」だけに症状が出る: 神経の通り道に沿って現れるため、左右両方に出ることは原則としてなく、胸から背中、お腹、顔(目の回り)、腕、足などの片側だけに現れます。
- 皮膚に異常が出る前から痛む: 最初は皮膚に何も出ていないのに、チクチク、ピリピリ、ズキズキとした神経痛のような痛みが数日から1週間ほど先行して起こります。
- 帯状の赤いブツブツと水ぶくれ: 痛む場所に一致して、虫刺されのような赤い斑点が集まって現れ、やがて中央にみずみずしい水ぶくれができ、最終的にかさぶたになって治癒に向かいます。
2. 帯状疱疹に対する3つのアプローチ(対処・治療選択肢)
当院の内科では、皮膚の炎症を速やかに沈め、つらい痛みを長期化させないために、以下の3つの異なるアプローチ(選択肢)を並行してご提案いたします。
【選択肢①】自宅での急性期の安静と患部の保温(基本のセルフケア)
帯状疱疹は「免疫力が低下している」という体からのサインです。お薬の服用と同時に、以下のセルフケアを徹底してください。
- 十分な休養と睡眠: 体力を回復させることがウイルスの増殖を抑える助けになります。仕事や家事を少しセーブし、しっかりと横になって休んでください。
- 患部を冷やさず温める: 通常の蕁麻疹や湿疹とは異なり、帯状疱疹の痛みは神経痛であるため、冷やすと痛みが激しくなります。カイロや温かいシャワーなどで患部を優しく温め、衣服の締め付けを避けて過ごしてください。
- 水ぶくれを破らない: 水ぶくれが破れると、そこから細菌が入って二次感染を起こし、跡が残りやすくなります。お薬を塗る際も強く擦らないよう注意してください。
【選択肢②】当院での保険診療(迅速な抗ウイルス薬と的確なペインコントロール)
診察によって帯状疱疹と診断された場合は、直ちに適切な薬物治療を開始します。
- 抗ウイルス薬の早期服用: ウイルスの増殖を直接抑える「抗ヘルペスウイルス薬(アメナメビル、バラシクロビルなど)」を処方します。このお薬は、水ぶくれなどの皮膚症状が出てから「72時間(3日)以内」に飲み始めるのが最も効果的です。
- 的確な鎮痛管理(痛みのケア): 急性期の激しい痛みを和らげ、夜眠れるようにするため、進行度に応じた適切な消炎鎮痛薬や、神経の痛みに直接効くお薬(プレガバリンなど)を適切に選択・処方します。
【選択肢③】帯状疱疹後神経痛(PHN)の予防とワクチンによる予防啓発(長期管理・リスク管理)
帯状疱疹の皮膚の赤みや水ぶくれは通常2〜4週間ほどで綺麗に治ります。しかし、治療が遅れたり炎症がひどかったりすると、神経が傷ついてしまい、皮膚が治ったあとも何ヶ月、何年も激しい痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」という合併症に移行することがあります。
- PHNへの移行を防ぐ長期観察: 高齢の方ほどPHNに移行しやすいため、皮膚が治ったあとも痛みの残り具合を慎重に経過観察し、適切な神経痛のコントロールを継続します。
- 50歳以上の方への「予防ワクチン」のご案内: 帯状疱疹は、あらかじめワクチンを接種することで発症率を下げ、万が一発症した場合も重症化(PHNへの移行)を強力に予防できます。当院では、2種類の帯状疱疹ワクチン(生ワクチン・不活化ワクチン「シングリックス」)の接種・相談予約を常時受け付けています。
3. 当院の受診・ご相談の流れ
「片側の脇腹が数日前からピリピリ痛むけれど、虫刺されか分からない」「50歳を過ぎたので、帯状疱疹の予防ワクチンについて詳しく聞きたい」という方も、どうぞお気軽にご来院ください。
当院は内科・小児科・泌尿器科が一体となったファミリークリニックですので、大人の帯状疱疹やワクチンのご相談のついでに、生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の管理や、小児科のお子様のご相談、自由診療(ニキビのイソトレチノイン外来など)についても同じ院内で総合的にサポートできる体制を整えています。WEBから事前に順番予約をお取りいただけます。
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