【高血圧について】
高血圧(生活習慣病)とは
高血圧は、血管に強い圧力がかかり続けている状態のことで、日本国内で最も患者数が多い生活習慣病の一つです。
高血圧の恐ろしい点は、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」と呼ばれるように、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。しかし、高い血圧をそのまま放置してしまうと、血管が徐々に弾力性を失って硬くなり(動脈硬化)、将来的に脳卒中(脳梗塞・脳出血)や心筋梗塞、慢性腎臓病などの重大な合併症を引き起こすリスクが跳ね上がります。
当院の内科では、地域のかかりつけ医として、健康診断で血圧の高さを指摘された方の二次検査(再検査)や、一人ひとりのライフスタイルに合わせた生活習慣病のプライマリ・ケア(初期診療)に力を入れています。
1. 高血圧の診断基準(目安)
医療機関で測定する「院内血圧」と、ご自宅で測定する「家庭血圧」では、以下のように診断基準が異なります。
| 測定場所 | 高血圧の基準(最高血圧 / 最低血圧) |
|---|---|
| 医療機関(診察室) | 140 / 90 mmHg 以上 |
| ご自宅(家庭血圧) | 135 / 85 mmHg 以上 |
2. 高血圧治療の3つのアプローチ(治療選択肢)
高血圧の治療は、血圧を一時的に下げることではなく、将来の大きな病気(脳・心臓の病気)を予防することが目的です。当院では、患者様のご状況に合わせて以下の3つのアプローチ(選択肢)を並行してご提案いたします。
【選択肢①】生活習慣の改善(食事・運動療法などのセルフケア)
軽度の高血圧や、お薬を始める前の段階では、まず日々の生活習慣を見直すことが治療の基本となります。
- 減塩(食生活の見直し): 日本高血圧学会では、1日6g未満の減塩を推奨しています。出汁や香辛料を上手く使い、無理のない減塩から始めます。
- 適度な運動: ウォーキングなどの有酸素運動を、定期的(毎日30分以上、または週180分以上を目安)に行うことで、血管が広がり血圧が下がりやすくなります。
- 適正体重の維持・禁煙: 肥満の解消や、血管を収縮させるタバコを控えることは、動脈硬化の進行を抑えるために極めて重要です。
【選択肢②】当院での保険診療(標準的な医薬品治療)
生活習慣の改善を行っても目標の血圧まで下がらない場合、あるいはすでに高いリスクがあると判断された場合は、厚生労働省に承認されている保険適用の「降圧薬(血圧を下げるお薬)」を用いた内服治療を行います。
- 適切な降圧薬の選定: 降圧薬には、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬や、体内の余分な水分と塩分を排出するお薬(利尿薬)など、様々な種類があります。患者様の年齢、合併症の有無、体質に合わせて最適な種類と処方量を慎重に決定します。
【選択肢③】ご自宅での血圧測定と経過観察(長期的な管理)
血圧は1日の中でも時間帯や行動によって常に変動しています。
- 毎日の体調管理: お薬の効果が適切に出ているか、血圧が下がりすぎていないかを確認するため、ご自宅で「朝と晩」の1日2回、血圧を測定して記録していただきます。
- 定期的な通院: 測定された血圧手帳をもとに、医師が毎月の経過を慎重に観察し、季節や体調の変化に合わせてお薬の調整を行います。
3. 当院の受診・ご相談の流れ
「健康診断の用紙に『再検査・要受診』と書かれていたけれど、どこに行けばいいか分からない」「自覚症状がないから治療が必要か迷っている」という方も、まずはどうぞお気軽にご相談ください。
当院では、内科の定期受診のついでに、小児科のお子様のスキンケアや、自由診療(ニキビのイソトレチノイン外来など)についてご相談いただくことも可能です。ご家族皆様の健康を総合的にサポートいたします。
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